遊びじゃない
…それでも、酔った女に手を出すなんて、いやいや、それ以前に恋愛対象外の私にこんなこと…反則退場でしょ。
転がったままの男を恨みを込めてじっと見つめながら、それとなく自分の服がどうなってるか確認する。
スウェットは上下とも脱がされてはいないし、どうやら下着も乱れなく装着したまま。
ただ、さっき受けた首へのキスの余韻は何となく感じられて。
髪の毛を整えようと触れた耳朶や襟元からのぞく鎖骨付近に同じ余韻を見つけてしまう。
「…どことどこを触って、どこにキスした?」
一瞬まどろんだだけのような気がしていたけれど、もしかしたら結構本気で寝てしまってたのかもしれない。