遊びじゃない
「できるよ。」

「は?」

予想と反する言葉にきょとんとした顔で美織を見る。さっきは驚いてたのに、今度は不思議そうな顔。

「なにが?」

「だから、中野くんでしょ?」

「そうだけど…?」

「中野くん仕事できるよ?同期内ではダントツじゃないかな。……あんたよほど興味がなかったんだね。」

最後には呆れ顔の美織を、今度は私がびっくり顔で凝視する。

「…あの中野だよ?眼鏡女子フェチの草食系おじさんだよ?…あんなもさいのに?」

「同期に中野って一人しかいない。」

「え…でも、仕事持ち帰ってしなきゃならないくらいトロいんじゃないの?うちに持ってくる書類とか伝票とか、すごーくだらしないじゃない。」

「だから、持って帰んなきゃ回らないくらい顧客抱えてんでしょ。そんな雑務は疎かになるくらい手一杯なんでしょうが。もさいのも関係ないし、てか言うほどもさくないんじゃない?素材はいい方でしょ。同期の飲み会でもそんな話は出てたよ?」
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