遊びじゃない

なんだか変な方向に話が進んでいく。

勘のいい美織のこと、私の言葉の端々からこの間の過ちまで気付いてしまうかもしれない。

「ないない、男は当分いいし。」

わざとらしく目の前で手を振って答えると、疑わしそうに眉をひそめる美織の視線が痛いけども。

ここは、隠し通すしかない。

「それよりさっ、出産の痛みってどんなかんじなの?よく言う、スイカが鼻から出るように痛いの?なんかほら、産むより切られるほうが痛いとかっていうじゃない?切るって…なんなの?どこ?美織も切ったの?」

痛みを思い出したのか、大事なトコロを押さえながら顔をしかめる美織だったけど、すぐに気を取り直してまずは健診に行ったところから話しだす。

なんとなく話題を変えられたことにホッとしながらも、私にもいつかはこんな可愛い天使が訪れるのかな~なんて、結愛ちゃんの小さく結ばれた手を見つめた。

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