遊びじゃない
これまた遠慮がちにふわふわした頭をのぞかせる黒縁眼鏡。
「…まおちゃん…残業…?」
すっと視線を逸らして、またデスクに座りなおす。
ホントは、あの夜のことはもう全然怒ってないし許してる。
でもあの後メール一つ寄こさずにフォローしなかったことに対しては、何故かとても気に食わない…から、無視。
そうかといって仕事自体はもう終わってるから、手持ち無沙汰で目の前のファイルをパラパラとめくってみたりするしかない。
「…まおちゃん…」
「苗字で」
あぁ、もう、なんでこんなに意地ばっかり張っちゃうんだろ。
社内でだって二人きりのときはそう呼ばれることもあったのに。
私がこんな言い方したら絶対あいつは……ほら、泣きそうな顔になってる。
そんなんだからいつまでたっても草食系のおじさんなんだって。
もっと強引にぐいぐい引っ張ってかないと女だってどうしていいかわからない時があるんだから。
「…まおちゃん…残業…?」
すっと視線を逸らして、またデスクに座りなおす。
ホントは、あの夜のことはもう全然怒ってないし許してる。
でもあの後メール一つ寄こさずにフォローしなかったことに対しては、何故かとても気に食わない…から、無視。
そうかといって仕事自体はもう終わってるから、手持ち無沙汰で目の前のファイルをパラパラとめくってみたりするしかない。
「…まおちゃん…」
「苗字で」
あぁ、もう、なんでこんなに意地ばっかり張っちゃうんだろ。
社内でだって二人きりのときはそう呼ばれることもあったのに。
私がこんな言い方したら絶対あいつは……ほら、泣きそうな顔になってる。
そんなんだからいつまでたっても草食系のおじさんなんだって。
もっと強引にぐいぐい引っ張ってかないと女だってどうしていいかわからない時があるんだから。