遊びじゃない

それにしても、ほんとにダルい。

そりゃあ日暖房のきいた電車の中だけどさ、お気に入りのトレンチコートも脱ぎ捨ててしまいたいくらい暑いし、目の周りもぼんやり熱をもったみたい。帰宅する人の中にもまれてても立ったまま寝られそうなくらい眠い。

やっぱり風邪ひいちゃったかも。

少し痛むような気もする重い頭のこめかみを押さえながら、なんとか家まで辿り着いてそのままベッドにダイブする。

う~ん、風邪薬あったかな…。
やっぱりゆうに買ってきてもらおうかな………いやいや、あいつのことだから、風邪薬だけじゃなくて余計なものまで大量に買ってきそうだわ。

両手一杯にドラッグストアの袋を下げてヘラヘラするゆうの姿を思い浮かべて頭を振る。

「やっぱりこのまま寝ちゃおう。」

ひとり呟いて、ベッドに横になったまま着ていた服を脱いで朝脱ぎ捨てたパジャマに着替える。

こんな早くから寝てしまえるのかと心配もなんのその、ものの3分でぐっと眠ってしまった。


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