遊びじゃない
乾いた笑いを止めて、大きなため息とともに俯いたまま淡々と語り出す。
「僕はね、まおちゃんの力になりたかった。支えにもなりたかったし、盾にだってなりたかったんだよ。……最初は同僚の女の子が傷つくのは嫌だな、って思ってたくらいだった。僕なんかが口を出してもどうにもならないことも知ってたし。それに全然関係ない外野からの情報なんて信じてもらえない事もわかってた。」
他人事のように語られるそれは、きっとあの頃の私と麻生さんの事。
「すごく傷ついたように笑ってるまおちゃんを見てから、どうしてもあの人から離したくなった。僕のことは嫌いになっても、一生口をきいてくれなくなっても、あの人に触れられて傷ついてる君を、見たくなかったんだと思う。
壊しておいて図々しいとも思ったけど、まおちゃんがまた僕と話してくれて、笑っていてくれて…あの時はすごく傷つけたけど、それでもよかったんだって勝手に思ってた。
まおちゃんは、僕のことを少なからず頼ってくれてると思ってた」