遊びじゃない
「関係ないなんて言わないでよ」
拗ねたように尖る唇が、かぶりつきたくなるくらい愛おしい。
よくよく考えたら30目前のおっさんのアヒル口に萌える私もかなり恥ずかしいけど。
それよりも触れているトコロから気恥ずかしさが流れ込んでくるくらい、
相手の顔も今さらながら限界がきたように真っ赤だ。
お互いになんだか気まずくなって視線を逸らして、それでようやく思い出す。
「で?何がよかったのよ」
「いや、だからさ…って、まおちゃん、に、妊娠してるのっ?今どれくらいなの?もう性別わかってるの?」
「なに改めてびっくりしてるのよ。だからさっき妊娠してるかもって言ったじゃない。それをどうでもいいように言ったのはゆうで、しかも妊娠してたとしてもこんなぺちゃんこのお腹で性別なんかわかるわけないでしょうが!」
「え?そうなの?性別ってもう決まってるんでしょ?なんか男腹とか女腹とかあるらしいよ?」
「は?そんな古臭い情報どこから聞いてきたの?ってか、たとえ決まってたとしても病院にも行ってないんだから何もわかんないの!」
「あ、じゃあ検査薬とかっていうので……?」
「や、それもまだだけど……でも、生理がきてないし、それに…」
歯切れの悪くなる私の顔を覗き込むように瞳を寄せるゆう。