遊びじゃない
「ホルモン異常です」
にこっと微笑みと共に告げられたのは予想とは違う宣告で。
「正確には高プロラクチン血症ね。妊娠はしてないわよ」
気付かずに止めてたままの息をふうっと吐き出す。
高プロラクチン血症……。
馴染みのないその病名について女医さんがいろいろと説明してくれているけど、少し混乱した私の頭ではその内容が簡単には消化できない。
「あの、それで…母乳も?」
「そう。みんながみんなその症状がでるわけじゃないけどね」
そのあと、内服で大抵の人はホルモンバランスが正常に戻ること、貰ったお薬を2週間飲んで1日か2日後には生理が来る予定だと説明を受ける。
もちろん隣にある診察台にはあがることなく、「お大事に」と診察が終わったことを告げられる。
「ありがとうございました」と言いながら頭を軽く下げドアからでた途端、目の前を緊張したままのゆうの姿が塞ぐ。