遊びじゃない
「どっ、どうだった?」
隣に並ぶ看護師さんがその姿を見てクスクス笑っている。ゆうの後ろに座る診察待ちの人からもチラチラと視線を送られている。
そんな視線は全く感じてないのか、当の本人は「どうだったの?」と繰り返している。
「声大きい。ちょっと静かにしてて。あとでちゃんと話すから」
すぐに精算のため受付に呼ばれたので、支払いを済ませて処方箋を受け取ると、その処方箋を不思議そうに見ている。
「赤ちゃんいるのにお薬飲んで平気なの?」
控えめなクラッシックも偶然にぷつりと途絶えた瞬間に、なんともタイミングの読めない男の声が響いた。
「へっ?ホルモン異常?何ソレ?ホルモンがなんで異常になると妊娠したかもしれないってことになるの?」
再びゆうの部屋の何にもないリビングのソファの上。