遊びじゃない
「なんか歳とってくると鬱陶しいわね。」
浮かれた私に向かって心底煩わしそうに眉をしかめる親友のはずの美織は、すでに興味を失ったようで財布を持って立ち上がる。
「あ~お腹空いた。体重増加、塩分制限って…ほんっと大変なのよね。ということで、麻央のおごりね。」
どういう了見なのかはさっぱりわからないけど、実際妊婦さんを間近で見ているとほんとに大変そうだし、何より浮かれ気分の私は社食の安い定食なんて痛くも痒くもない。
さっさと歩き出す美織の後を追いながら、手っ取り早く公認になるために社食で麻生さんって言うのも悪くなかったかななんて考えていた。