遊びじゃない

まさか、僕は好きじゃないのにとかあり得ないこと言ってきたらほんとに許さない。

いやいや、こいつならホントにあり得るかもしれない……。

今まで私たちがかみ合ったことなんて稀だったし、よく考えたらこいつは欲情するとは言ったけど好きとか言ってない気もするし…。

あまりの沈黙にいよいよ焦りだした私が起き上がろうとすると、それを邪魔するようにギシッとスプリングが軋む音がしたかと思うと、またベッド
に頭をつけるように圧し掛かられる。

「もう、どうしようもなくまおちゃんに欲情してるんだよ」

真っ暗でも、裸眼でも、はっきり見えるくらいに近づいたゆうの瞳が熱っぽく濡れている。

コツンとおでこをぶつけられて、もういよいよ唇が触れそうになる。
< 260 / 266 >

この作品をシェア

pagetop