遊びじゃない
「うわっ、もうこんな時間!」
私としたことが、どうでもいいフェチ話に時間を忘れ、すでに待ち合わせまでメイク直しする時間もないくらい迫っている。
「あぁ、もう。またあんたのせいで遅刻しそう。」
「今日も予定があった?…彼氏?」
バタバタとファイルを片付けて鞄を持つ私に、またしてもデリカシーに欠ける質問を口にする男をまた睨みつける。
「…いないけど。」
彼氏…とは言えない関係。
私は好きだと口走ってしまったけど、麻生さんからは何も言われてない。今から会う約束をしていて、そして多分今日も体を重ねることになるだろうけど…彼氏では、ない。