遊びじゃない

普通のカクテルだと思っていたけど意外とアルコール度数は高いのかもしれない、と目の前のほぼ透明に薄くなったグラスに触れていた手を火照った頬に当てる。


「もう、行こうか。タクシー呼んでもらったから。」

戻ってきた麻生さんは爽やかに笑いながら私の椅子をゆっくり引いてくれる。

何やらオーナーと話していたのはタクシーを呼んでくれて、お会計も済ませてくれてたからなのだと納得しながら腕を支えられて立ち上がる。

いざ立ち上がってみると、やっぱり相当酔いが回っているのか、少し頭が揺れ手いる気がして目を閉じる。

目を閉じると余計にぐるぐる感が増すんだけれど、それでも閉じずにはいられなくて、思わず麻生さんと向かい合って抱き合う形になってしまって。
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