涙が途絶える日まで
「瑠美、さっきから携帯光ってるけど。
平気なの?」
『あぁ。うん平気★』
「なんだなんだぁ?彼氏かぁ?」
『あはは~』
「まじ!?うわー抜かれた。」
「だれだれ?」
『彩部。』
「えー!そこそこイケメンだし!」
『そこそこって。』
別に本気で好きってわけじゃないから
けなされてもどーでもいいやって考えちゃう。
「留美にはもったいないよ。」
『こらぁ!絢奈!どういう意味だ!』
「じょーだんっ!」
絢奈があははっと笑う。
『でも…実際そうかも。
彩部でも私にとっては上の中。
結構レベル高いの。』
「そんなことないよ。」
『絢奈には言われたくなぁい!』
「なによそれー!」
「ちょっと。お2人さん?うちの事忘れてない?」
『「あずさー!!」』
あははっとみんなで笑う。
すごく幸せだなって感じた。
梓はボーイッシュなのに対して
絢奈はお人形さんみたく
すっごく可愛い。
まあ2人の共通点は
可愛くてサバサバしてるとこくらい。
一緒にいても気を
つかわなくてすむから楽だし楽しい。
ブーブーブー
『メール。』
來弥からだ。
<今日会える?>
ど、どうしよう!
「会ってきなよー♪」
『あ、絢奈ぁ!』
「お初?楽しんでおいで!」
『梓も。ありがとう!』
ばいばーいと手を振り
急ぎ足で帰った。