涙が途絶える日まで
「じゃ…」
『ごめん。結局家まで…』
「いーんだよ!その…あの…」
『ふふ。私の彼氏だもんね♪』
「お、おう!!」
ふふ。なんだか
あんまりがっつかないとこ
可愛いかも。
『へへ。じゃあばいばい』
「ん。じやあ」
そのまま玄関に入った。
誓と付き合ってから時間がたつのが遅い。
『まだ7時だ。お風呂はいっちゃおう。』
「ちょっと?先にお風呂入るの?」
『なにか?』
「あと30分くらいでできちゃうからね」
『はや。了解。』
30分とか無理でしょ確実に。
まあいいや←
ぶくぶくぶく
20分くらいで髪と体を洗い
湯船に浸かってお湯の中で息をはく。
ん~
もう。私忘れろっ。 忘れろ忘れろ…
彩部とはお遊びだったの。
誓の方が幸せにしてくれる。
そう信じれば忘れられる…。
ザバン
お風呂から出て着替えて
ご飯を食べた。
歯を磨きながら誓とメール。
明日会うことになった。
部活の後だけど…。
なんかこの複雑な気持ちで逢うのもな…。
この気持ちが誓にもバレていたことに
私は少しも気付かなかった。