涙が途絶える日まで


だいぶなれてきたかな。

「ね、近くに行くの慣れたいから、

 目、つぶってくれる?」

『・・・え?』

「とんとんって肩たたいたら目開けていいから」

『わかった。』

なんでわざわざ目閉じるんだ
・・・っ!

ハッと目を開けたら抱きしめられてた。

どうしよう。こ、怖い。

『あ、あの・・・?』

「ふ。すごい震えてる。」

『き、緊張しちゃって。』

ふはって笑うとそっと手を放した。

「可愛い。じゃ帰るね!」

『あ、うん!』

はしって帰っちゃった。

あ、あはは・・・。

ふぅ。

プププ・・・・

プルルルル

[もしもし。]

『も、もしもし・・・。永井?』

[あ?どしたー?]

『き、気持ち悪い・・・。

  怖かったよぉ~』

[ちょ、おいどうしたの!?]

うわぁああん



そのまま泣き出してしまった。


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