涙が途絶える日まで
永井に今日会ってされたことを
全部話した。
[大丈夫か?俺來弥に言っとこうか?]
『ん…。平気。大丈夫』
ぐすん。
話したらだいぶ楽になった。
永井ありがとう。
[そか。じゃあ、
なんかあったらまた言えよ?]
『ふふ。ありがとう。』
[ん。じゃあな]
ブチッ
ツー ツー ツー…
初めてあんなことされたから
本当に怖かった。
とにかく家に帰ろう。
涙をぬぐって家に入った。
「お帰り。ずいぶん長くやってたね」
『うんつかれた!』
ダッシュで2階にあがる。
ボフッ
ベッドに倒れこんだ。
『ん~。つかれたよぉー』
ブーブーブー
あ、メール。
<瑠美、今日泣いてたよね。ごめん>
え…。バレてる!
なんで!?私來弥の前で泣いてなんか・・・。
永井がゆったの?
ひ、ひどいよ・・・。
≪全然平気だよ!來弥のせいじゃない。≫
とか言い訳しちゃった
だって本当のこと言ったら
來弥はすごく傷つく。
<嫌だったんでしょ?>
≪ううん!嬉しかったから泣いちゃった♪≫
人を傷つけるより嘘をついた方がましだ。
<本当に?>
≪本当だよ!恥ずかしぃ~///≫
これで、大丈夫。
きっと平気。
私はその日
泣き疲れてそのまま寝てしまった。