星になるまで☆短編
“愛華ちゃんには隠してたけど本当はずっと斗真危なかったのよ…。"
受話器の向こうでおばさんが呟くように言った。
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「愛華ちゃん…」
御葬式が終わり斗真くんの遺影を持ったおばさんが泣きながらあたしのとこまできた。
おばさんはあたしが着ている制服を見てから切なそうに笑った。
「…ありがとう。あんな馬鹿な息子と付き合ってくれて。これからは自分の進路や未来だけを考えて素敵な人を見つけて幸せになってね。」
おばさんはあたしに細長い箱を渡した。
「……?」
中にはネックレスが入っていた。そして小さなメモ用紙。
【愛華。誕生日おめでとう。生まれてきてくれてありがとう。愛してるよ。】
「斗真は照れ屋だから手紙とかでしこういうこと伝えられないのよ。」