[改良版]小学生と暴走族【夜桜】
「イラついた。
怒った。
だからこうする!!」
いつまでもこんなところに閉じ込めてんなクソボケぇ!!
ドアを思い切り蹴る。
ドアを止めていた金具が外れ、ズドンと音を立ててドアが倒れた。
「なにしてんの盟、早く行くよ!」
呆然としている盟に呼びかける。
私はランドセルを背負った。
まったく……今日に限って荷物多いんだから!
重くて動きづらいじゃないか!
「ほら早く」
盟に床に転がっているランドセルを渡す。
「あ、あぁ。
ゴメンナサイ」
カタコトになってるぞ。
……しゃべれてるからいいか。