cafe au lait

 工場から、いつもの帰り道を歩く。


 普段は夕方まで工場に缶詰めだ。


 ふとcafe au laitでランチはやっているのかな? と気になった。


 きっとお客さんはいないに違いない。

 胤くんは暇そうにカップを磨いているに違いない。



 cafe au laitに近づくにつれて、朝の静けさがそこにないことに気がつく。

 女性同士の楽しそうな笑い声。



「あ~今日も胤さんのカフェラテ美味しかった」

「また明日も来ようね」



 胤さんのカフェラテとは、あのサービス品のカフェラテでしょうか?


 華やかな女性客で賑わうcafe au laitを私は目の当たりにする。



「なにっ?」


 私は、こっそり木枠の窓から中を覗き込む。



「っえ!?」


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