ハスキーボイスで酔わせて
「ずいぶん悩んだ顔してるね、彩ちゃん」
フッと鼻で笑いながら校門の前に立つのは諏訪さんだ。
「…何か用ですか?」
「用事がないと出待ちしちゃいけないのかな?」
腕を組みクスクスと相変わらず余裕の笑みをしながら喋る諏訪さんに、
つい呆れて目線を逸らしてしまう私。
「思ったより早く部活が終わってよかったなぁ。缶コーヒー一本で済んだし」
諏訪さんはそう言って近くに停めてあった車へ近寄った。
「これから一緒にご飯でもどう?美味しいパスタの店知ってるんだ」
「今はそういう気分じゃないので…」
食事の誘いを断った私がそのまま去ろうとすると…。
「今、春さんがどんな状況に置かれてるか聞きたくない?」