私と彼の不器用な恋愛~続編 完結!(加筆修正中)
「だけどさ、そうやって一見、無駄に思える事を繰り返してるうちに

本当の事が見えてきたりするんだ。私ね、今の彼と付き合ってそう思えるようになったんだよ」

照れたように話す沢木は幸せそうに見えた

「幸せそうだな」

オレが思ったままの事を言うと

「まあね。生駒くんは?幼馴染みの人と上手くいった?」

「ああ、いったよ。あの後、付き合った」

「そっかあ、良かったじゃん」





オレも沢木の様に気づけるだろうか?

オレ達の今の状態が前に進む為に必要な無駄な事なんだって思えるようになるんだろうか?

沢木と別れて自分の部屋に帰ってからも

しばらく考えていた

オレは冴英とのこれからをどうしたいんだ

その時、オレの携帯が鳴った

冴英?

けれど表示されていたのは知らない番号だった

無視しようと思ったけどしつこく鳴るから仕方なく出た

聞きたくない声が携帯から聞こえてきた



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