私と彼の不器用な恋愛~続編 完結!(加筆修正中)
「君に解るか?ある日突然、自分が信念を持ってやってきた事が奪われてしまうんだ。意思に関係なく。俺には解る。俺自身、経験しているからな。今の彼女の気持ちを誰よりも理解してやれる。」

黙っている俺に須崎は続ける

「君がこれ以上彼女を今のままにしておくなら、俺は本気で彼女に気持ちをぶつけるよ」

須崎に

「彼女は今、大学のグランドに一人でいるはずだ」

と聞いてオレはカフェを飛び出した

一秒でも早く冴英の元へ行って抱き締めてやりたい

オレはバカだ

マジでガキだ

だけど、オレは誰よりも冴英の事を解ってる

これはオレの役目なんだ。他の誰でもない、ガキの頃から無駄に長く一緒にいるオレにしかできない事なんだ

そう思いながら、ひたすら走った

冴英の大学に着いた頃にはさすがにバテた

部活辞めてからろくに運動してなかったっけ?
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