金色の師弟
買い出しから帰り、パーティーの行われる時間となるまで、ルイは部屋で久々にのんびりとしていた。
のんびり、とは言っても彼女の場合は普段より念入りに弓具や鎧の手入れをすることなのだが。
今回の遠征で女性はルイとノルンの二名のみ。
そのため、二人は男性とは違い一人部屋である。
窓から差す西日に、夕刻が近付いていることを知りルイは慌てて茜色の空を仰いだ。
アデルに呼ばれたことを思い出し、慌てて立ち上がった。
「あ……もうこんな時間……」
パーティーの時間は間近に迫っていた。
呼び出しを受けていたのにすっぽかしたとなれば、後からアデルに何を言われるかわからない。
ルイは手早く手入れ道具を片付け、部屋を後にした。
出かけた時と同じ鎧を外した女らしさの欠けらもない姿。
それはパーティー前の女性ではなかったが、最もルイらしい姿であった。