金色の師弟

アデルの部屋へと向かう途中、ルイはノルンと擦れ違った。
肩で揺れる栗色の髪には、銀色の髪飾りが揺れている。
胸元が大きく開いた淡い橙色のドレスに身を包み、薄い化粧を施したノルンは、目元を緩めてルイへと歩み寄る。

「あら、ルイ。どうかしたの?」

「ノルンさん……」

騎士としてのノルンの姿しか見ていないルイは、優美な美しさを称えたノルンの一面に見惚れていた。

「……ルイ?」

「え?は、はい!」

ぼんやりと見つめていたルイは思い切り頭を振る。
剣を手にして立つノルンの、凛々しき美しさは戦場を駆ける白馬のようである。
だが、ドレスを纏ったノルンは女性的な柔らかさを放ち、自然と目が奪われる美しさがあった。
< 376 / 687 >

この作品をシェア

pagetop