金色の師弟

(貴族のご令嬢って、みんなこんなに綺麗なの……?)

ルイは、はっと自身の服装を見直す。
普段と代わり映えのない活動的な姿に、ルイは自分が恥ずかしくなった。
正装は持っているのだが、どの女性も皆ノルンのように柔らかな美しさを持っているのなら、参加するのも恥ずかしく思える。
美しい貴族の娘たちの中に、平民出のルイが混じれるわけがない。
そう思い、ルイは心を沈ませる。

「ルイの部屋は反対よね?何か……」

首を傾げていたノルンは、口にしてすぐに理由へ思い至った。

「アデルね。彼ならまだ部屋よ」

まるで、ルイがここに来る理由はアデル以外にないと断言されているようで、ルイは頬を染め俯いた。
わかりやすいルイの態度が愛らしく、ノルンは微笑みを浮かべた。
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