金色の師弟
しばらくしてルイが泣き止んだ頃には、寄宿舎は山のように静まり、城からは優雅な音楽が聞こえてきた。
「あら、始まったみたいね」
「え!イアン様たちのお話聞き逃しちゃった……」
パーティーの前には、王であるイアンやエルク、そして王女のミーナによる短い話があるものだ。
騎士として、話を聞くことが出来なかったという事実が、ルイを落ち込ませた。
その姿に、ノルンがくすりと笑う。
「アデルを待たせていることはいいのかしら?」
悪戯に微笑むノルンに、ルイは顔を赤くして俯いた。
アデルが待っていることを思い出し、嬉しさと申し訳なさでどんな顔をしていいのかわからなかった。
ドレスを着終えたルイはそそくさとボレロを羽織り、身なりを整えた。
「髪は下ろしていたほうがいいわね」
ノルンがルイの頭に手を伸ばし、団子状に結んでいる結紐を解いた。
するりと解けた紐と共に、滑らかな金糸の髪がルイの肩に掛かる。