金色の師弟

二人が少し遅れて会場に付くと、煌びやかな明かりに照らされた広間には人が溢れていた。
中央では甘美な音楽に合わせ、多くの男女が手を取り合い踊っている。
隅の方には見るだけで唾を飲み込みたくなるほどに美味しそうな料理が並んでいた。

「凄い……」

ルイはパーティーには初めての参加であった。
別世界に放り投げられたような不安に、無意識のうちに隣に立つノルンの後ろに隠れてしまう。

オネスト内の貴族たちやその娘たちも多数出席しており、ルイは彼女たちの美しさに惚れ惚れと息を吐いた。

「綺麗な人ばかりですね」

「ふふ。あんなのは見た目だけよ」

さらりと毒づくノルンの笑顔は普段通りに穏やかで、ルイは目を丸くしてノルンを見上げた。
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