☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
バイクは、駅とは反対方向へと向かっていく。


見慣れた住宅地を走り抜け、さらに知らない住宅地を走り抜けていく。


風を受けて、わたしの髪が舞い上がり、何だか昔の映画女優にでもなったような気分がした。


サングラスをかけて、水玉のスカーフでも巻いていたら、もっといい感じになるのだけど。



わたしたちは今まで一度も来たこともない道路に入り、見たこともない家々や店や建物のそばを走り抜けた。


さらにもっともっと走り続けると、建物は少なくなり、草原や紅葉した木々が見えてきた。


わたしはバイクの上から、風景を眺めた。


今は秋なので、草原は緑色から枯れ草色になりつつある。


風が吹きぬけるたびに、草原がさわさわと揺れる。




やがてバイクは小高い丘を上り始めた。


そして丘をだいぶ上ったとき、眼下に海が見えてきた。


どこまでも広く、青い海。


太陽の光が、海の波をきらめかせている。


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