☆消えてしまったわたしの赤ちゃん☆14歳の妊娠・・・ ~セックスを軽く考えないで~
いよいよ丘の頂上辺りまでやってきたとき、剛は舗装された道路から右折して、土の道路に入り、狭い空き地のようなところにバイクを止めた。


「さぁ、下りていいよ。目的地までもうすぐだから。」


わたしたちはバイクから下り、ヘルメットをぬいだ。


前を見ると、踏み固められて自然にできた小道がある。


その小道は、まっすぐ上に向かってのびている。




わたしたちはバイクを空き地に止めたまま、その小道を上り始めた。


ほんの数分ほど小道を上ると、小道は自然と消え、わたしたちは開けた場所にやってきた。


そこはまさに、丘のてっぺんだった。


下を見ると、たった今バイクで走ってきた道路がくねくねと曲がりながら、丘を下っていくのが見える。


左の方には、はるか向こうに街が見える。


わたしたちの住んでいる街だろうか。


右の方には、行ったことのない別の街が見える。


そして前方には、どこまでも広がる青い海が見える。



「うわーっ!ここ、素敵な場所だね!!」


わたしは感激して言った。


「周りだけじゃなくて、上も見てみて。」


剛は言った。


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