火星人門田さん


「背負って走る。女子レスリングの影響だなぁ。」




息子から見抜かれていたが門田さんは、大喜びだった。




「二人前ですか!それをわしら一人で食べてよかですか?辛子も二人前付いて来ますよね。

いやぁ、嬉しいなあ背負ってでも肩車でも蹴りながらでも何とでもして下され。」




「お父ちゃん食い物に弱すぎだよ。」




「それじゃお前の辛子貰っちゃうぞ~。」




「ダメだよ。辛子は、必要だよ。

それよりお姉ちゃんも来るんなら浴衣で来ないかな?

浴衣は、こないだ着たから無理かあ。

せめて短パンとかあるじゃないオシャレな短パンみたいなのがあれで来ないかな?」




「何を期待してんのか分かるけどバイクで来るならそれは、無いよ。」




「あ~あつまんね。」




息子が足をバタバタさせた。


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