火星人門田さん


「後は、長い旅になるかも知れないから野宿も覚悟しないといけないから門田さん達のテントとか用意しないとね。

英男は、まだそういう道具持ってるでしょう。」





「英男さんは、変なマッサージ機も机にかくしてますし、わしらテント張るの得意ですよ。

あのマッサージ機は、美香さんの肩こりに使うんでごわすか?」




門田さんが美香にヘルメットで三度四度と叩かれた。




美香の耳が真っ赤になっていた。




「SRは、セルが付いてないけど、門田さんキックスタート大丈夫かな?」




SRは、ヤマハの誇るロングヒットバイクでスイッチでエンジンを掛けられずにキックでエンジンを掛ける今時珍しいタイプだったからだ。



大きなモデルチェンジが無いためにメンテナンスはやり易かったしクラッシックなボディと四百CCと言う手頃さも人気の秘密だったが実はライダーの腕前がけっこう出る車種でもあった。



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