火星人門田さん
「息子さんね!ちっちゃくて可愛いね。
何てお名前かな?」
「ミリアリヤテコンカドタヨーヨーイングカドタカドタだよ。
可愛いのは、お姉ちゃんの方だぜ。」
なぜか息子は、煙草をふかしながら低い声で言った。
なるほど、かっこつけてるんだと気付くと笑えてしまった。
すると門田さんの足がグ~ンと伸びて美香の背中を押した。
「さあ狭い所ですがどうぞどうぞ。」
狭い狭い所ってお前達の部屋じゃないぞと思ったが僕は、黙っていた。
「うわぁ足がこんなに伸びるんだあ。」
美香は、はしゃぎながらブーツを脱いで部屋に上がった。