元恋人の甘い痛み【完】


どれくらいの時間が経ったのだろうか。後もう少しの所で行き詰まり椅子の背凭れに身を預けて伸びをする。


雷牙はとっくに帰宅しただろうし、この会社に残ってるのは私と警備員くらいよねきっと。


「今日中に帰られたら良い所ね」


今までも何度か書類を作った事あるけど、久し振りに長時間パソコンに向かったせいか肩が凝りずっしりと重い。


「少し息抜きして来よう」


椅子から立ち上がると、デスクはそのままに秘書室を後にし屋上へと向かおうと思ったけど、流石に夜はセキュリティ上鍵が閉まってると思い行き先を変更した。


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