元恋人の甘い痛み【完】


ビル内にある中庭なら開いてるかもしれない。外へ通じてる訳じゃないし室内の特集な中庭だから開いてる気がする。


屋上より三階下にある室内中庭へと向かった。


「良かった、開いてる」


流石は一流ホテルの本社だけあってか室内の中庭と拘りが凄いわ。辺り一面硝子張りになっていて屋上へと繋がる天窓があり空が見える。


「中庭があるとは聞いていたけど、こんな素敵な庭だとは思わなかったわ」


一人、高い夜空を見上げていた矢先……―――ガチャ。


鍵の掛かる音が耳に飛び込んで来た。


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