元恋人の甘い痛み【完】
好きな女を抱いた後ってのは、こんなにも満たされるものなんだな。
優里、お前と出会ってなかったら俺はずっと、こんな感情知らなかったと思う。
「有難うな優里」
「え?どうしたの急に」
「嫌、何となく」
「クスクス、変なの」
俺も自分で自分が変だと思う。
まさか一人の女によって、こんな風になるなんてな。どう考えてもおかしいからな。
「優里、少し寝ろ。疲れただろ?起きたら送ってやるから」
「うん、有難う雷牙」
優里が眠りに付くまで抱き込む様にぎゅっと抱き締めた。