元恋人の甘い痛み【完】


私が車に乗った事で、助手席に乗っている女の機嫌が悪い事が窺える。


雷牙は車を運転しながら時折バックミラーで私の様子を窺っている。


気付かれてしまったかな。


痛みはあるもののなるべく顔には出さない様にしながら、流れる外の景色を眺めた。


「取り敢えず病院へ行く」

「私なら大丈夫よ。病院よりも雷牙の部屋へ行きたいわ」

「こんな時に何言ってんだ。足を診て貰うのが先だろーが」

「もう大丈夫。痛みは引いて来たし大した事ないから」


大した事ないって言うより、端から痛くないものね。


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