元恋人の甘い痛み【完】
「優里、お前は?何処か痛むんじゃねぇか?」
「何処も痛くないわ、有難う」
そこの女と違ってあちこち痛むけれど、こんなの大した事ない。さっきの心の痛みに比べたら全然平気だもの。
私、雷牙の冷たい目を見た時辛かったのね。信じて貰えなかった事と恐怖心とが複雑に入り交じっていてあんな感情的になってしまったんだわ。
疑われても仕方ない。自分に言い聞かせてたけれど、苦しかったみたい。
今もきっと信じて貰えてない。私が悪いと思ってる筈。なのに優しくするのは、山に置いておく事が出来ないから。