元恋人の甘い痛み【完】


「まさか今のって…」

『ああ、俺だ』


玄関のドアを開けるとそこには雷牙が携帯を片手に立っていた。


「もう、驚くじゃない。外は寒かったでしょ?上がって」

「悪いな」

「いいえ、珈琲を淹れるわ」

「気を使わなくて良い」

「気なんて使ってない」


キッチンへと入ると珈琲カップにインスタントだが、珈琲を作り二つの内の一つを雷牙へと差し出した。


「ありがとな」

「どう致しまして」


珈琲を受け取ると一口飲み、雷牙へと視線を向ける。


今日何か理由があって来たのよね?


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