元恋人の甘い痛み【完】
「雷牙、気持ちは有難いけれど…貴方は関わらなくて良いから」
「…離せ」
「…怒らないで雷牙。貴方の女でしょ?私が自分で何とかするから、大丈夫だから」
「…離せって言ってるのが分からないか?」
「…雷牙」
ドスのきいた低い声色が再び私に悪寒を走らせた。こんなに怖い雷牙初めて見た。
思わず足が鋤くんでしまうけれど、ここで手を離す訳に行かない。雷牙が行った所で、あの女が潔く大人しくなるなんて思えないもの。