元恋人の甘い痛み【完】
三十分程走り続けると、マンションに到着した。
「…貴方の部屋?」
「ああ、そうだよ。ホテルはあんまり好きじゃなくてな」
「ふぅん」
「興味ないって顔してる」
「正解よ。興味ないわ」
貴方の事なんて全く興味ない。
私は出された条件を飲んだだけで、プライベートの事なんて気にならない。
車から降りると財前に着いて行き部屋へと入った。
「お邪魔します」
「どうぞ」
玄関で靴を脱ぐなり、財前は待ちきれないとばかりに私を抱き締め首筋へと顔を埋めた。