元恋人の甘い痛み【完】
「外泊の用意しろ」
「…でも」
「まだ言うか。俺はお前が心配でな、一人で置いておく事なんざ出来るか」
「…………」
雷牙は私の身をそっと抱き締める。
勿論雷牙の気持ちは嬉しい。だけど、何から何まで甘えてしまってもいいのだろうかって思う。
「頼むから…俺の言う事を聞いてくれ」
「私が行ったら…女を連れ込めなくなるのよ?」
「その分お前が相手をしてくれりゃあいい」
「却下」
「今のは冗談だが、女等どうでもいい。お前が来ないと言うなら力づくでも連れて行く」
「…もう」
どうして私はこんなに迷ってるんだろう。