元恋人の甘い痛み【完】
「どうする?荷物も何も持たず、このまま俺に拉致られるか、必需品を用意してから行くか。どっちか選べ」
「極端過ぎない?」
「それが俺だ」
「…用意するわ」
「ゆっくりでいいぞ」
雷牙は勝ち誇った様な表情を浮かべながら私を見下ろした。
抱き締められていた身を解放されると、外泊の用意を進める。
日用品から服まで、入る限りのものをスーツケースへと入れていく。
まさかこんな形で雷牙の部屋でお世話になるなんて思わなかった。