元恋人の甘い痛み【完】
信じられない!
元々信じられない最低な男だとは思っていたけど、まさか先方の秘書にまで手を出しているなんてとんでもない話だわ。
隣りに腰を下ろす雷牙を軽く睨む様に視線を向けると、雷牙は何事もない様にいつもと変わらぬ視線を返して来る。
この男、相当重症だわ。
「どれどれ西崎君だったか?こっちへ来て酒を飲もうじゃないか」
「…はい」
何だか腹立たしい気持ちだけれど、仕方ないわ。今目の前の仕事を頑張らなきゃいけないわよね。