元恋人の甘い痛み【完】
二十七、四角関係

ーーー次の日。


出勤すると雷牙はいつも通りで、私も特に何かを言うでもなく挨拶を済ませれば秘書室へと入った。


正直とても気まずい。どんな顔をして会えばいいのかわからない。


っていうか荷物はいつ取りに行けばいいのだろうか。


できれば雷牙の部屋へは行きたくないけれど、いつまでもこのままじゃいけないし、荷物ないと困るし。


かと言って、何て言えばいいのかわからないのもあるし、困ったな。

< 567 / 709 >

この作品をシェア

pagetop