元恋人の甘い痛み【完】

ーーーコンコン。


その時、雷牙が部屋へと入って来た。


「昨日自分の部屋で寝たのか?」

「…ええ」

「怖くなかったのか?」

「ええ、もう大丈夫」

「そうか」


気まずい空気が流れる。


何を話したらいいのかわからない。


昨日の夕方までは、何も考える事無くただただ話をしていたのにたった一日でこうまで変わるなんて想像もしていなかった。


凄く息苦しい。
< 568 / 709 >

この作品をシェア

pagetop