元恋人の甘い痛み【完】
部屋を出て、料亭の玄関目掛け足早に歩いている最中、前から雷牙と先方の秘書が歩いて来た。
歩いてると言うより、先方の秘書が雷牙の手を取りイチャ付いている様にも見える。
「何してんだお前」
「それはこっちの台詞だわ。貴方が此処まで最低な男だと思わなかったわ」
「それがどうした」
「開き直らないで。私を馬鹿にして、そんなに楽しい?先方は私に任せて自分は女とイチャイチャ?ふざけんじゃないわよ!」
目の前に立つ雷牙の胸元をドンッと突き飛ばし、玄関へと向かって無我夢中で歩く。