元恋人の甘い痛み【完】

「お風呂だけで済むなら私だって問題なく一緒に入るわよ?」

「…そう言うのはな、蛇の生殺しって言うの知ってるか?」

「勿論。それが嫌なら別々に入るのが妥当でしょ?」

「…お前なぁ」

「どうするの?夜景を見ながら一人でゆっくり入るのか、夜景を見る所ではなく蛇の生殺し状態に耐えるのか…どっちを選ぶ?」

「上等だ。後者で行ってやる」

「蛇の生殺し?」

「ああ」

「耐えられるの?」

「俺に不可能は無い」

「クスクス、わかったわ」


雷牙は罰が悪そうにしつつも、腹をくくったと言わんばかりに頷いた。
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