元恋人の甘い痛み【完】

暫くして、料理が運ばれてきた。


ダイニングテーブルへと運ばれて来たのは私の好きな料理ばかり。


どんな高級な料理よりも旬の食材を使った前菜や昔から親しまれている様な素朴な煮物とかが好きで、ホテルらしいけど、少し違った様な料理に思わず顔が綻ぶ。


「どれも美味しそう」

「一応お前が好きなものは把握してるつもりだ」

「有難う、雷牙」

「どう致しましてだ」


今日は誕生日前日なのに、此処までしてくれるなんて思わなかった。


サプライズよりも何よりも、雷牙が私の好きなものを把握してくれていたことが、一番嬉しかったり。
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