元恋人の甘い痛み【完】

花束特有のいい香りがする。


それと同時にまた目に涙が込み上げるのを必死に堪えた。


「まさか社長が結婚だなんて思っていませんでした。それも、西崎さんなんて誰も想像していなかったです」

「だろうな」

「西崎さんは綺麗だから、納得できますが」

「こんな豪華なものを頂いてすみません」

「ほんの気持ちです。お幸せになって下さい」

「有難うございます」


私は従業員に一礼をして雷牙と共にホテルを後にした。
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